美容鍼は自身が本来持っている自己治癒力を利用し、内部から新陳代謝・再生力を促します。鍼を刺すことで血行が促進されターンオーバーの周期が正常になるのを助け、肌本来の保湿力やバリア機能・再生力を取り戻します。
また真皮層に小さな傷をつくることで起こる修復再生の過程で真皮層細胞の「コラーゲン」や「エスラチン」の生成が促され、肌にハリや弾力を与えシミやシワの改善につながります。
肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる仕組みを「ターンオーバー」といいます。肌(皮膚)は、表皮、真皮、皮下組織の3つが重なってできていますが、ターンオーバーは肌の一番外側にある「表皮」で起こっています。
ターンオーバーの周期は20代の健康な方であれば約28日です。年齢を重なるごとに新陳代謝が下がり、ターンオーバーの周期は長くなります。このターンオーバーの周期が乱れると、さまざまな肌トラブルが起こってきます。
美容鍼の効果は個人差はありますが、およそ7~10日前後で落ち着いてくる場合が多いです。施術の効果をできるだけ長く維持していただくために、症状が改善するまでは1週間に1回程度を1か月、改善した後も月1~2回程度のペースで通ってケアを続けていただくことで肌の良い状態が定着しトラブルが起きにくい肌質に改善していきます。
一般的に施術をかさねるごとに効果の持続時間も長くなる傾向があります。
美容鍼灸は副作用のリスクが低く、また外科的な施術とは異なり腫れや痛みといったダウンタイムがほとんどない、自然でカラダに優しい美容施術です。しかし鍼を肌に刺す施術ですので出血や内出血というリスクがございます。
健康な血管は弾力に富んでいますので血管が鍼を避けてくれます。しかし血流の滞りや年齢により血管の弾力が損なわれていると、血管が鍼を避けきれず出血してしまう場合があります。顔は毛細血管が密集していますので身体よりも出血や、内出血の可能性が高くなります。
内出血が起こった場合でも、早い場合は3日ほどで、通常は1週間~数週間程度で完全に吸収され、どんなに目立つ内出血となった場合でも必ず消えて、痕に残るということはありません。
また鍼を刺す過程で生成される「エスラチン」は血管に柔軟性を出し血管の老化を防止してくれますので、回数を重ねるごとに出血しにくい肌になっていきます。
施術を受けた後、身体が回復へ向かう際に「好転反応」と呼ばれる症状が一時的に出る事があります。
好転反応の一般的な症状は、かゆみ・眠気・だるさ・軽い筋肉痛です。
またニキビや吹き出物が気になる方は施術の1~3日後にニキビや吹き出物が増えることがあります。これは、身体の中に溜まっていた老廃物が体表面に排出されることで現れます。これは一時的なもので身体の状態が整うことでニキビや吹き出物ができにくい状態へと変化していきます。